社会保険労務士法人アミック人事サポート|栃木県宇都宮市で人事労務に特化した社労士

【クリニック・従業員数20名】副業兼業のルール違反に対する対応事例

現状の労務の課題

ある診療所(従業員数20名)で、副業兼業を許可されているスタッフが本業である診療所の勤務時間を勝手に早めて退勤する問題が発生しました。院長が診療中であったため、その事実に気がつかず、別のスタッフからの内部通報によってこの事態が明らかになりました。この状況は、勤務ルールの整備や運用が不十分であったことから生じたものです。

当事務所からのご提案内容

当事務所からは以下の具体的な対策をご提案いたしました。

副業兼業のルールを整備

副業兼業に関する明確な規定を作成し、許可の基準や取り消し条件を定める。また、年に一度は許可の更新を行い、ルール違反があった場合は即時取り消す方針とする。

面談と指導

問題のスタッフに対しては面談を行い、詳細な記録を残しつつ、文書による指導を行う。

内部通報の仕組みの導入

他のスタッフもルール違反を発見した際には、適切に通報できる内部通報制度を導入。

解決後の結果

ルールや規定を整備し、スタッフ全員に周知した結果、副業兼業によって本業の勤務時間に影響が出ることがなくなりました。また、内部通報の仕組みの導入により、従業員同士での規律維持が強化され、早退などのルール違反が見つかった際に迅速な対応ができる体制が整いました。
社労士事務所に相談し、専門的な視点から適切な助言を受けたことで、問題が短期間で収束し、トラブルを防ぐことができました。

本件のポイント

副業兼業ルールの制定
許可基準や違反時の対応策を盛り込んだ規定の整備。

徹底した規定運用と周知
スタッフ全員に規定を徹底的に周知し、その運用を確実に行ったこと。

内部通報制度の導入
他のスタッフも不正を発見次第、通報できる仕組みの構築。

社労士事務所への相談による早期解決
労務管理の専門家に相談することで、問題の早期発見と対応が可能となり、事態が拡大する前に解決できたこと。

 
執筆者情報
社会保険労務士法人アミック人事サポート 代表社員 高橋友恵
保有資格社会保険労務士
専門分野人事労務
一言2004年アミック労務管理事務所を開設。2011年に株式会社日本医業総研にて人財コンサルティング部マネージャーとして人事コンサルティング・接遇講師・院内業務改善コンサルティング等を実施後、2016年に社会保険労務士法人アミック人事サポートを設立。予防提案型の労務管理支援を得意とし、開業から事業承継までこれまで350件以上の関与実績がある。日経ヘルスケア・クリニックばんぶう・ナースマネージャーなどの雑誌での執筆やセミナー講師歴も多数。「経営者と労働者が抱える人事労務の悩みをゼロに」をモットーにお客様に寄り添った人事労務サポートを行っている。
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