「経営リスク削減のためにも、定着率向上のためにも労務リスクを削減したいが、何から手をつければいいかわからない」、「働き方改革関連法、その他労働法の改正に対応できているか不安」という経営者・人事労務担当者の方はまずは「労務監査」で現状を可視化することを推奨いたします。
コロナを境にどんどん広まっている兼業・副業
コロナを境にどんどん広まっている兼業・副業
兼業・副業という言葉も最近では耳慣れし、特にコロナを境にどんどん広まっています。弊社でも、お客様からの問い合わせが増えております。
労働政策審議会安全衛生分科会による調査(令和2年)によると、副業している割合は全体の1割に近づこうとしています。
出典:第132回 労働政策審議会安全衛生分科会による調査(令和2年8月19日)
副業をしている人の割合を業種別でみると「農林漁業・工業」「不動産業・物品賃貸業」「学術研究、専門・技術サービス業」「成果かつ関連サービス、娯楽業」、「教育・学習支援業」「医療・福祉」「その他のサービス業(理容業など)」「その他」が、全体と比べて割合が高いようです。
出典:第132回 労働政策審議会安全衛生分科会による調査(令和2年8月19日)
「時代の流れだから・・・」と言って、職員の方に「兼業・副業」を簡単に了承していませんか!?
実は、兼業・副業される職員の方がいらっしゃると、たくさんの対応が必要になるのです。例えば、労働時間の管理は?保険関係は?労災の場合の対応は?休職する場合の給与補償は?etc…。
労働時間の管理(本業、兼業・副業先)をトータルで把握しておかないと、知らないうちに未払い残業代が発生している場合があります。社会保険や雇用保険も、どちらで払うのか?等分からないことが次々と出てきたり、そもそも兼業・副業により労働時間が増えて健康被害が発生する確率も高くなってきます。
睡眠時間の調査によると、副業なしに比べ、副業ありの方が睡眠時間が少ない傾向となり、病気による休みの状況も副業なしの人より副業ありの人の方が高い割合となっています。
睡眠時間(副業の有無別)
出典:第132回 労働政策審議会安全衛生分科会による調査(令和2年8月19日)
病気による休みの状況(副業の有無別)
出典:第132回 労働政策審議会安全衛生分科会による調査(令和2年8月19日)
労働時間の管理をしっかりした上で職員の健康被害を未然に防ぎ、労務管理を含め必要な措置を取り雇用環境を整え、安全安心な兼業・副業を進めていきましょう。
社会保険労務士法人アミック人事サポートは、栃木・宇都宮を中心に東京、埼玉、千葉などの企業様に人事労務に関するご支援をしています。本コラムをご覧になり、人事労務に関する相談をご希望の場合はお問い合わせからご連絡ください。